インフラ依存度とインフラ活用度

以前ブログ書いた「インフラ依存度」ですが、いろんな話題がごっちゃになっていたため誤解を受けそうだったことと、ブログにコメントを頂いていたので、僭越ながら再度コメントさせていただこうと思います。


「インフラ依存度が高い」ということは、逆に言えば組織を活かすことが出来る=「インフラ活用度が高い」と言い換えることができると思います。


インフラ活用度が高い方は多くの人を巻き込んで組織を動かす力があるため、仕事にレバレッジの効かせることができ、結果として世の中に対するインパクトが大きい仕事ができることでしょう。ただし、いろんな方々を動かすわけなので、各方面への気遣いは必須であり、関係者の反応を見ながらの繊細な作業が要求されます。政治的ともいうのでしょうか。


そのような繊細な作業を進めるためには、大きな組織(複雑な組織、人間関係)で立ち回った経験が必要と思います。「この話は誰に最初に話さなければならず、その後には誰の合意を取り付けることが必要で・・・」などといった根回しも、派閥などの人間関係も、おっくうがらずに丁寧に対処できることが必要だと思うのです。そういう組織に属したことがなく、自分自身の力で生きてきた方の場合、複雑な組織、繊細な人間関係を実に面倒に感じてしまうかもしれません。結果として、そのような方が大企業に入ると往々にして違和感を感じがちと思います。


「大企業に入ればしっかりマナーが身につくから最初は大企業に入るべし」という議論も一部にはありますが、私はそうは思いません。大企業でも小企業でもマナーはつくものと思います。ただ、小企業では上記のような組織の複雑性は身にしみて分からないので、その点を身に付けたければ若いころの大企業経験は必要と思います。インフラを活用する人間になるためには、丁稚が必要なんでしょうね。もっとも、この議論は外資、内資は関係ありません。友人の話を聞くと、外資系も最近は大組織になっているので、いやおうなく十分に丁稚の経験をつめているようです(^^)