マーケティングは右脳

私は仕事柄、金融の方に多くお会いするわけですが、そのほかにはコンサルティングファームの方にもお会いしますし、異業種の方にもお会いします。先日は店舗開発の方にお会いしました。その方は昔に面識を頂いていた方なのですが、どうしても連絡が取りたかったにも関わらず、すでにメールアドレスも電話番号も不通で、いろんな方に連絡先を聞きまくってようやく連絡が取れました。


金融の方はロジカルで左脳的であることが多い一方で、その店舗開発の方の発想はとても右脳的で、新鮮でした。その方は「マーケティングには数字は不要」との意見で、もっとも重要な調査は「お客のふりをして店舗に行き、そこに来るお客を観察すること」なのだそうです。そこで、何が売れていて、どんな人が買っているというイメージを大切にし、次の店舗開発に活かすのだと教えてくれました。なので、店舗開発計画に関する詳細のレポートを作ることは不可能とのことで、レポートの作成負荷がない上司の元でしか働けないとの意見でした。なるほど、このやり方をするのであればレポートは無理ですが、レポートがない以上、その人の右脳で感じた感覚を上司が信じられるかどうか、任せてくれるかどうかがキーですね。右脳で仕事をする場合、周囲との信頼関係が極めて重要のような気がします。


スペシャリティーを高めるには当然、ある分野にどっぷりな生活になります。そういう生活では脳のある部分ばかりを酷使しているのでしょう。時に違う分野の方と話すと、今まであまり使っていなかった脳が刺激される一方で、ぎゅっと使っていた脳が開放される感じがして、楽しい時間でした。