いろんな意見

コトラは企業の採用活動の支援サービスを行っていますが、コトラでも自社の採用活動をしています。今日は採用面接を行いました。コトラに必要なのは情報収集能力をさらに向上させることです。そのために私は行動力が必要と思っているので、分析力に加えて突進力もありそうな今回の候補者は良い方だと思いました。他のコンサルタントも面接を行った結果、人物理解についてはある程度の意見の合致が見られたものの、採用についての意見はばらばら。要は今、コトラが更なる強化をすべき情報収集が出来る人材とはどのような人材なのか、ということの考えが少しずつ違うのです。仮に同業他社で実績を挙げている方であれば、出来るかどうかについて意見が分かれることはないのでしょうが(そういう出来上がった人を採用するかどうかはまた別の話です)、ポテンシャル採用の場合、「こういう方なら出来るはず」という仮説は各個人の経験が反映されることが多く、複数の意見が発生します。


例えば、体育会系の部下を持った経験があってその部下に行動力があれば、体育会=行動力がある=情報収集力があるという考えを持つかもしれませんし、得意分野を持っていた同僚から豊富な情報を得られた経験があれば、得意分野があることこそが情報収集の鍵だと思っているかもしれません。そもそも、組織と個人には相性があり、同じ人でも環境によって成果の多寡が違うのですから、話は余計に複雑です。


ひとりの人が採用を決定する場合には、その人がどういうバックグラウンドで、どういう思考回路を持っているのかを考えることによって採用ニーズが把握できることもあるのですが、複数の人が採用の意思決定に関わる場合は、ニーズ把握はよりいっそう難しくなりますね。「ひとりでも採用に反対する人がいるときには、採用しない」というポリシーを持った会社様に時折お目にかかりますが、正直、エージェント泣かせな会社様です。泣かされますが、そういう経験を経ることでより良いエージェントになると信じてガンバリマス。