自己肯定能力

先週末は久しぶりにゴルフに行きました。二月の日差しは思ったよりも暖かくメンバーにも恵まれ、久しぶりではありましたが、楽しくプレーが出来ました。


スポーツでも何でも進歩が感じられるから楽しいのであって、昔の自分からの後退を実感するとつまらなくなるものです(少なくとも私は)。


学生時代に部活で毎日練習をしていたころと比較して、今は思ったような球が打てないことが、ゴルフから遠のきがちなひとつの理由ではあったのですが、一昨日はたとえボールが変な方向に飛んで、ぎりぎりOBラインを越えていても「OBラインぎりぎりセーフだったとしたら難しいライから打たなければならないから、むしろOBのほうがラッキー♪」など、物事を肯定的にとらえながらラウンドしたところ、楽しくなりました。結果として久しぶりの割にはスコアもまずまずでした。


昔もそうやって考えてゴルフをしていた気がしますが、忘れていました。どうして思い出したのかと言うと、上田桃子プロのインタビューをテレビで見たことがきっかけです。インタビュアーから「プレッシャーは感じないんですか」という質問に対して、「プレッシャーを感じて緊張している自分が好き」と答えていた上田桃子プロ。私を含めて普通の人だと「私は何で緊張してしまうんだろう、ダメだなー」とでも考えてしまうんでしょうが、さすが史上最年少賞金女王は違いますね。どんな状況でも楽しめる、いわば現実許容力、自己肯定能力の高さとでも言うのでしょうか。


同じ話です。
私のゴルフの恩師は学生時代に通っていたゴルフ場の今村プロですが、ミスショットをして「何でだろう」と悩む私に、先生はいつも「今のはミスショットじゃないよ、良いショットじゃないか」と励ましてくれました。今から考えると、自分を肯定することで楽しめるようになり、無用なプレッシャーから開放され、結果として実力を発揮できるということを先生は良く知っていたんだろうと思います。


といっても自己肯定能力が他の能力よりも突出して高いと、独りよがりで社会に迷惑な人になってしまうので、バランスは必要ですけれどもね。自戒をこめて。