税制が複雑なのが困る。

コトラは12月決算なので、そろそろ納税の季節なのですが、毎年この時期になるとどうしても声を大にして主張したくなることがあります。

それは

「税金の制度が複雑すぎて困ります!」

ということ。


企業は納税が社会に対する最低限の義務ですから、私は絶対に納税は必要とは思っています。思うのですが、、それにしても必要以上に複雑すぎて徴税コストがかかりすぎるのは、本末転倒です。税金計算には相当な人的資源が割かれているはず。制度さえシンプルであれば、もっと少ない人数で計算できるのですから、複雑な税制は日本国の人的資本を浪費しているのではないかと感じてしまいます。


複雑であることの例です。先日、とある経費が経費計上できるのか出来ないのかが、法律を読んでも分からないので、顧問税理士に確認したところ「できない」と言われ、税務署に聞いたところ「出来る」と言われました。なので、友人の国税に勤める人に確認したら「すぐには分からない」との回答。いったい、経費として認められるのか、認められないのか、どっちなんだ!ということで、他の税務署に電話したら「出来ない」とのこと。もう一箇所、別の税務署に電話したらやはり「出来ない」と言うことだったので、出来る1票、出来ない3票、わからない1票ということで、出来ないのだろうという結論に達しました。


要は、この手の話は、正解はひとつであるべきにも関わらず、税金のプロでも答えが割れるというのは制度が複雑すぎるからなのだと思います。ということで、私は直間比率を変えて、シンプルな税制に切り替えることに大賛成派です。


しかし、、民間がこんなに苦労して経費を記録して税金を計算しているというのに、国会議員の方々が「全ての経費を記録するのは手間がかかりすぎる」という理由で、領収書添付に反対していたのは一体何だったんでしょう(怒)。