「世界から見たニッポン」

昨日は寒かったので家でNHKのBSの「世界から見たニッポン」を見ていましたが、それを見てアジア諸国が日本に対してネガティブな感情を持つ理由を少し理解しました。明治維新で近代化に成功し、維新後わずか30-40年で大国の清やロシアに勝った日本は、当時、西洋の植民地支配に苦しめられていたアジア諸国の希望の星でした。アジア諸国の革命家、開放家たちは、こぞって日本に留学生を送ったり、日本に支援を求めたりして、アジアの国々はアジアを救うアジアの雄として日本に期待したわけですが、それが見事に裏切られました。日本は西洋諸国のアジア植民地を認め、自らも西洋がとった植民地政策を採ろうとしたわけです。要するに、熱烈な期待をかけたほうはそれが裏切られたとき、恨みに近い感情を持ったということでしょう。


そういえば、些細なことですが私の日常生活でも似た経験が。とある有名なコンサルティング会社の社長と、とあるパーティーで名刺交換しました。「あ、○○さんだ」と思い近づいた私の期待を見事に裏切り(具体的に何かを期待したわけではありませんが)、忙しかったのか、私の名刺を片手で受け取り、ろくに挨拶もせずに他の人との挨拶に移りました。当然、私は感じの悪い人だなという印象を持ちました。その人がテレビに出ているのを見かけるたびに「あ、嫌な感じの人」と思ってしまうわけです。これが無名な人であれば、覚えてもいない出来事でしょうが、有名人はつらいですね。そういえば、いつか政治家の江田五月さんとエレベーターでご一緒したことがありましたが、全く知らない私ににこやかに挨拶されたので、私も思わずお辞儀をしました。当然、その後の私はテレビで江田五月さんを見かけるたびに「感じの良い人だったな」という感情がよみがえります。自分が有名であり、有権者を大切にしなければならないことを強く認識されているのでしょう。自分がどのように見られているのかを認識し、振舞わないと失敗するのだなと思いました。こうして日々、社会勉強をしています(^^;。