日本人のルーツ

最近、歴史に興味があって歴史の本を読むのですが、飛鳥時代を見ると、朝鮮半島からの渡来人が当時の政治の中心にいたことが良く分かります。飛鳥の高松塚古墳の壁画に描かれている人物は明らかに朝鮮民族の服装をしていますし、当時の権力者である蘇我馬子・入鹿親子も高麗の人でした。


そんなことで日本人はどこから来たのだろうということに漠然と興味を持っていたところ、昨日近所の本屋さんの特設コーナーで雑誌ニュートンの「日本人のルーツ」という特集号に目が留まりました。ニュートンは高校時代に好きでよく読んでいたなと懐かしくなりつつ、買って読んでみました。


その本では歯の大きさや槍の種類や言語分類そして血液型などのデータから日本人がどこから来たのかを分析しています。


面白いことに地域によって多い血液型は違うようです。それによると、まず、最初に南方からO型がやってきて、その次に樺太の方からB型がやってきたようです。最後にA型である中国の湖南地域の人々が朝鮮半島をわたってやってきました。A型民族がやってきたことによりB型民族は再度北方に移っていったようで、主に西日本には最初に住んでいたO型と後から来たA型が住むようになりました。血液型上、AとOが混じればAになるので、日本人にはA型が多くなっていったという説です。よく血液型によって性格が違うと言いますが、祖先が南から来たのか、北から来たのか、はたまた大陸から来たのかによって、現代に生きている我々の基本的資質に影響を与えていても不思議ではありません。


また、言語学からも同様の結論が導き出されるようです。日本語というのは基本単語(例えば目、耳、白、黒など)はマレーシアやインドネシアの言葉と近い一方で、文法はアルル・アルタイ語分類、すなわちモンゴルや朝鮮と同じ分類です。その本によると、南から来た民族が基本語を持っており、そこに文法を持った民族がやってきました。それが混ざったのが日本語なのですね。


日本人はよく単一民族だと言いますが、実際にはいろんな民族が混ざったハーフなのではないかと思います。混ざることによって良い部分が継承され、優秀な民族になっていったのでしょう。漢字を使いこなしながら平仮名という独自の文字も開発する力があったのはハーフであるが故のDNAのなせる業かもしれません。


やはりどんどん異文化を取り入れ交流することは、発展につながる良いことです。企業文化の交流を作り出す転職・中途採用も同じことだなと思います。良いものを積極的に取り入れた人材・企業が発展し、勝者となります。改めて転職支援、人材紹介という仕事の意義を感じるのでした。