学生時代の夏の記憶

今年は相当な猛暑ですね。昨日、朝早くから仕事をしようと思い家を5時半に出て朝の清々しい空気でも吸おうと思いましたが、すでに外はむんむんしていて予想外の気温と湿度に驚きました。


新聞によると過去最高に暑かったのは1995年で、その次が1994年だそうです。94年、95年というと私が大学1・2年生のころですが、その年の夏は確かに相当暑かったのを思い出しました。当時、私は体育会のゴルフ部に所属しており、夏はゴルフ場で合宿続きだったのですが、コースで陽炎(かげろう)が見えたくらいの暑い毎日が続きました。記録的猛暑の中、ゴルフクラブを担ぎ一日中ゴルフ場を走り回るので、半熱射病になる人が続出します。それでも、体育会の下級生はボールまでダッシュし、ホールとホールの間のインターバルも全力で走らなければ、上級生に気合が入っていないとミーティングで怒られます。上級生が時に理不尽でも絶対服従です。当時の上級生に「私たちに感謝しなさいよ、社会に出たらもっと大変なんだから」といわれましたが、あれほど大変なことは社会に出てから未だかつて遭遇していません。正直言って、体育会の絶対服従体質に私が合っていたとは言いがたいのですが、何とか卒業まで持ちこたえ心身ともに鍛えていただいたことはありがたいことです。何らかしらの困難を乗り越えたという記憶は自信につながります。しかしまぁ、同じことをほかの人にするつもりはありませんけれどもね。私はあの体験を経て、逆に合理的思考が強まった気がします。


ただ、人はもっぱら自分の経験を誇大に記憶しさらに美化することにより、ときに自分の中で事実と違う過去の記憶を作り出し、それが将来への過信につながるものだと思います。なので、あの時はこんな困難を乗り越えたと、頻繁に思い出すのも考え物です。でもやっぱり学生時代の夏は大変だった。