直感で選ぶ仕事

GWをしっかり休んだことが要因なのだろうと思いますが、最近とみに忙しい毎日です。忙しさにかまけ、ブログ更新を怠っておりましたが、先ほど某外資系証券会社のディレクターの方から「ブログ読んでますよ、なかなか的を得てると思います」と言っていただけたので、やる気を出し、時間を捻出し書いてます。


さて、そのディレクターからエクイティ業務とデッド業務に従事する方々の違いについて


■Debtは技術系(理論派)
■Equityは芸術系(感性派)

というコメントを頂きました。


理論と感性の違いは、言葉を換えれば左脳と右脳のどちらが強いのか、とも言えます。もし本当にDebtとEquityの分野の向き不向きが脳の作りに依存するならば、生涯向き不向きは変わらないのかもしれません。


この話で思い出したことが、先日リンクアンドモチベーション(組織コンサル会社)開催のセミナー参加時に聞いた欲求についての話です。同社は欲求を以下の四つに分けて捉えており、こちらも生涯あまり変化がないそうです。

1. 支配欲
2. 知識欲
3. クリエイティブ欲
4. 感謝欲


単語だけではピンと来ないと思いますので、それぞれのタイプが言われて嫌な言葉を挙げると


1.支配欲の強い人は「あの人にはついていきたくないよね」と言われると傷つき、
2.知識欲の強い人は「あの人、実は何も知らないよね」と言われると腹が立ち、
3.クリエイティブ欲の強い人は「あの人って普通だよね」と言われると落ち込み、
4.感謝欲の強い人は「あの人は偽善だよね」と言われると悲しくなる

のだそうです。


どの欲が強いかによって言われてうれしいことや言われて嫌なことは異なるとの話でした。皆さんはどの言葉を言われると嫌だと直感的に感じるでしょうか?(上記の話は思い出しながら書いているので正確な言い回しでなかったらゴメンナサイ)



DebtとEquityの話から飛躍しましたが、つまり、根本的な嗜好や性格、欲求は変わらないのではないかと思うのです。


最初の仕事の選択、即ち新卒時の選択は経験がないがゆえに、理屈ではなく直感や感情に依存することも多いと思います。私は仕事柄、社会人経験豊富な方が、仕事を選択する場面に多く立会いますが、やはり「こちらの仕事の方が好きなんですよね」や「ピンと来るんですよね」という直感で選択される方は多いですね。そして、その直感による選択は新卒時の選択(すなわち最初の仕事を選ぶ際に好きだと感じたこと)と根源的には変わらないケースが多いと感じます。


論理よりも情緒、直観力を磨くことが大事ということが、藤原正彦氏のベストセラー「国家の品格」のテーマだったと記憶していますが、仕事選択という状況でも同様に大事なのだろうと思います。