ベンチャーキャピタリストに必要な能力

今日はとあるベンチャーキャピタル(VC)へ営業に行きました。

「どんなスキルが必要ですか」との私の問いかけに先方の取締役は「インタラクティブ(interactive)であることが最大の要件」との回答。

ベンチャーキャピタルは未公開企業への投資をしますので、情報に制約がある中での投資活動です。従い、非公開情報の収集力が競争優位になります。投資先候補になりそうな企業の情報から、投資検討先の企業情報の収集などはどこかに載っているものではありません。まず、そういった非公開情報を収集する際のファーストステップは、歩き回って人に会うこと。(なので、大手ベンチャーキャピタルに入社した新卒の若手は最初にColdCallの営業を命ぜられます。)そして、人に会った際に「何かあったらこの人に相談してみよう」と思ってもらえる存在になれれば、次第に情報は集まってきます。

「この人に相談してみよう」と思ってもらえるためには、インタラクティブの言葉のとおり、”相互に影響し合える”存在であることが大切です。人材業界の話をたとえに取れば、求人企業からの求人依頼を受ける際に、企業の考えた人材スペックを聞いてくるだけではなく、雑談をしつつ業界や人材動向の話、景気の話などをする。その中でお互いに何か良いアイディアが生まれるかもしれませんし、いいヒントが浮かぶかもしれません。人と話していて「あ、それいいね!」って話が盛り上がること、ありますよね。それがお互いに影響を与え合っている状況、すなわち、”インタラクティブ”と言うことだと思うのです。まあ、簡単に言ってしまえば、「話が盛り上がる」ということだろうと思います。


今日、私はその取締役から「インタラクティブ」という言葉を聞いて、「なるほど、営業にはインタラクティブな能力が必要だ、当社でもインタラクティブな人が活躍している!」と思いました。まさに私はその取締役から良いヒントを頂いたのであります。私が影響を受けただけでは、インタラクティブとはいえませんが(^^;、インタラクティブな関係になれていればいいなと思います。