雨は季節のカーテン

昔、小学生のころ読んだ国語の文章問題に「雨は季節のカーテン」というエッセイがありました。「季節の変わり目には雨が降り、まるでカーテンを引くように次の季節へと移り変わる」という内容でした。誰が筆者かは全く覚えていませんし、原文の文章はもっと上手だったと思いますが、子供心に「なるほど素敵な言い回しだな」と感じたことをなぜか鮮明に覚えています。


今日は雨が降りました。今週は雨が続くようです。今週の雨を過ぎると来週はすっかり秋の天気になるかもしれませんね。今日の雨はまさに季節のカーテンかなと思いながら、傘を差して帰りました。


四季がある日本に住んでいると季節の移り変わりを感じ、それを美しいと思う心が人の価値観や人生観に大きく影響するのだと思います。微妙な季節の違いを美しいと感じるには、その微妙な違いを言い表す言葉を多く知っている必要があります。言葉はまさに文化であり、思考です。ブログと言う気軽なツールではありますが、こうして改まって文章を書いていると言葉の重要さ、自分自身の語彙の少なさを実感し、日本語をもっと学習しなくてはと思うのでした。