信じるものを一緒に信じたい

今日はいきなりの安倍首相の退陣表明。びっくりしましたね。。コイズミブームの後を継ぐことの難しさや同僚・部下に恵まれない点など、同情するところは多々あるでしょうが、それにしても間が悪すぎます。景気と改革が後退しないことを祈ります。退任決断には健康上の理由もあるとか。大きなプレッシャーと批判にさらされ心身ともに疲れてしまったのでしょう。トップに立つ人はやはり鈍感なところも必要なのかもしれません。


少々話は変りますが、昨日はベンチャーを経営している大学関係の友人に会いました。私は日ごろ、金融業界の方に会うことが多く、自分がベンチャーをやっている割にはベンチャー経営者に会う機会は少ないないのですが、久しぶりにベンチャー経営者に会い、新鮮に感じました。どんなところが新鮮かというと、「自分を信じる力強さ」です。何の本だったか、「偉大な人物とは自分自身をとことん信じる人のことを言う(ダメな人も同じく自分を信じる)」のような意味のことが書いてあったのを思い出しました。ベンチャー経営という不確実性が高い環境下で、自分の信じる道をみなも信じて突進せよ、という強い主張とオーラに魅力を感じました。


似た話です。NHK大河ドラマ風林火山で、風吹ジュン演じる武田信玄の母親が武田信玄に向かって「家臣はそなたの強さについてくるのではない。そなたの信じているものを一緒に信じたいのじゃ。」と説くシーンがありました。2ヶ月くらい前の放映シーンでしたが、強く共感したのでよく覚えています。


同様に一国の長には「信じる道を示して突き進む」というスタンスが求められるのだと思います。その信じる道がたとえ郵政民営化という局地論であったとしても、それを遂行することで良くなると信じたいから支持される。そういうものじゃないかと思います。個人的には安倍首相が参院選惨敗後に辞めないと断言したことで、自分の信じる道を突き進むスタンスなんだなとある意味安心しましたが、それを覆されるとやっぱり不安に思うものですね。。次の首相には信じるものが頑強な方になっていただきたいものです。