SOX法

長銀の大先輩方が毎月一回、勉強会を開いており、私はその事務局を仰せつかっているのですが、今日はその勉強会がありました。テーマは日本版SOX法で、コンサルティング会社の代表をされているK社長が講師でした。日本版SOX法とは上場企業が有価証券報告書を提出する際に一緒に内部統制報告書の提出義務を課す法律です。今まで概念としては知っていましたが、今日、内部統制システムの構築の実務を聞いて、これは予想以上に大変だと思いましたね。有価証券報告書、すなわち事業報告につながるすべての活動を可視化し、そのリスクを洗い出すだけでも相当な作業量です。

某大手総合電器メーカーは1200名の内部統制担当がいるとか!子会社が900社あるのでそうなってしまうんでしょうが、ひとり1000万円の人件費と仮定すると120億円の経費がかかるんですから、相当な負担です。

その勉強会にいた某投資会社のCFOは「平気で2-3億のコスト増になるから、来年からはベンチャーの上場が大幅に減るんじゃないかと思う」と言ってました。そうかもしれませんね。

当社の仕事的に言えば、当然人手がかかる業務なので、人材ニーズは発生しており、最近では求人を多く聞きます。
今はほとんどの求人が「公認会計士求む」となっていますが、今日、その業務内容を聞いてBPRコンサルティングの方やシステムの上流行程の方も向いている仕事なのではないかと思いました。

企業からダイレクトに言われているスキルではなくても、十分活躍いただけるケースは多いものです。そういったことを企業と転職希望者にお伝えすることも我々の重要な仕事です。