面接対策

唐突ながら昨日、2年ぶりにゴルフの練習に行きました。150球しか打ちませんでしたが、今日は体中が痛い。左臀部も少し筋肉痛ですが、右肩から右首にかけては完全なる神経痛。ゴルフクラブを振り回すのは意外に首周りに負荷がかかります。


練習しながら、ふと学生のときの就職活動を思い出しました。ある企業の面接官に「君は体育会なんだね、で、どんな練習をしているの?」と聞かれた大学生の私は、「毎日練習は欠かしません。1日200−300球は打つようにしています。」と答えましたが、それに対する面接官の反応は「そんなの大したことないね」と冷たいもの。私は「学生をしながら毎日続けることはそれなりに大変です」と反論しましたが、面接官には冷笑されただけでした。


今思えば、200−300球打つといっても、軽くぽんぽんと打つ人もいれば、鏡でスウィングをチェックしながら、実際のゴルフ場の場面を想像しつつ1球1球の球筋を考えながら打つ人もいます。当然前者と後者では労力も時間も違いますし、上達に必要な打球数も違うと思いますが、その違いを説明せずにいきなり数字を申告しても、先方が持つ数字のイメージが先行し、正しく理解されないだけでありました。


社会人の転職活動でもこういったミスコミュニケーションは往々にして発生します。


これは採用する側とされる側の経験の相違から発生する、前提条件の違いがもたらすものですので、お互いに正しく理解するには、よほど細かく前提条件を確認しなければなりません。


しかし、自分が常識と思っていることほど、確認を怠るもの。前述のゴルフ練習の例でいえば、恐らく毎日練習した経験のない相手(失敬!)に対しては「ゴルフの練習方法にはいくつかありまして、私が選択しているものはこれこれで、それはこういう考えから選択しており、それを行った結果、成果はこのようになりまして」云々と説明しなければなりません。そこまで子細で端的な回答をするには、やはり事前の準備が必要です。


そしてどこが常識として通じ説明を端折っても問題ないか、どこを丁寧に説明しなければならないかについて、第三者に確認してもらえば面接対策としてはより安心です。第三者は同じ会社の人では常識が同じなので、違う会社の友達や私たちのようなエージェントのほうがよいと思います。