転職市場のマーケット感覚

本日の夕方、とある外資系証券会社との面接が予定されている方とミーティングをしました。今までいくつかの会社の面接を受けていただいたのですが、今までの面接とは違うスタンスで臨んで頂きたいということを伝えたかったのです。

私からその方に「今まではどちらかというと、ざっくばらんで候補者側が会社の業務内容を聞くといったスタンスの面接が多かったと思いますが、A社の面接はそれでは落ちます。なぜA社に入りたいのか、将来どうなりたいのかなどの説明をロジカルに出来るようにしておいてくださいね」と伝えると、「それは新卒の採用みたいですね」との弁。

そうなんです、その外資は新卒の面接のように大量の候補者に会い、大量に落として厳選するので、あいまいな回答では絶対に通らないんです。書類が通って、面接に進んだ人たちもそれなりに高いスキルを持っていたのでしょうが、そのチームのディレクター曰く去年は70人くらいに会って、6人しか採用していないとのことでした。グッドネームがなせる技です。

転職市場もマーケットです。なんだかんだ言っても需給に非常に大きく左右されます。みんなが行きたいところは競争が激しいので能力があっても一生懸命PRしないと通らない、みんなが知らないところはあまりPRしなくても通ってしまうというわけです。当然、面接対策はそれに応じて考えなくてはなりません。言われれば当たり前のことでしょうが、中途採用の需給状況がどうなのかは、外からは意外に分からないもの。

こういう情報もエージェントは把握してお伝えすることがエージェントとしての存在価値だろうと思います。コトラはこういうマーケット感覚を大切にしたいので、クライアントとキャンディデート、どちらサイドも担当することにしています。

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